海龍のつぶやき - Mumbles by the SeaDragon - (ダイビング編)

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プラムカの沈船でのエアー切れ

まだ、プラムカ島の沈船がダイビングポイントとしてあまり人に知られていなかった頃の話。この沈船はジャカルタ地方政府所有の海洋調査船で全長30m程度の小型船ですが、船の性格上甲板には調査関連の器材ワイヤーが結構ごちゃごちゃとなっています。このポイント最近は有名になってあまり魚がいなくなったのですが、以前は少し流れがあるとプラウ.スリブでは珍しく80cmクラスのバラクーダが群で出現しミニ・パラオ状態でした。

   その日も、結構流れがあり、こりゃ期待できるな、と潜降するとお目当てのバラクーダがうじゃうじゃと現れ一同これを満喫。その後、船から少し流されながら浅瀬に移動して浅瀬からボートの近くに戻ると言うのが予定のコース。 さて、流されながら、移動を開始した時に、ふと思い出したのは、潜降前にボートのキャプテンがアンカーが沈船に絡まったようなので、確認してもし変な絡まりかたをしていたら直しておいて欲しいと頼まれていたことです。

  バラクーダに夢中になってすっかり失念していたのです。  他のメンバーに浅瀬に移動を指示し、一人で沈船まで流れに逆らって戻ることを決意。 この時の残圧は1300PSI。 半分弱のエアーが残っていたわけですが、 20数m戻ったところ、水深約28mのアンカーに到着した時は残圧700PSI。思いのほかに流れが強かったわけです。

   さてアンカーはと見ると、何かの拍子で確かにキャプテンの言っていたように妙な具合に絡まっているでは有りませんか。 このままでは、アンカーはそう簡単に抜けそうにもありません。そこで、絡みを少しずらして抜けるようにしようとしたのですが、流れでアンカーラインはパンパンに張っておりそう簡単にはびくともしない。 あれよ、かれよと言う間に残圧は500から300へ水中作業ってこんなにエアーを消費するんだと認識を新たにするスピードで減っていきます。  何とか為りそうという目処が付いた時には、すでにエアー残はゲージ上ではほぼゼロええい、ここまで来たんだ、後一息と力んだとたんに呼吸がずしんと重くなった。 最近のレギュレーターは呼吸抵抗が増えてから本当にエアー供給が止まるまでの時間が非常に短い。 この時も考えるまもなく、エアーはストップ。 ろくに吸気もできぬまま、水深28mからエアー切れ浮上をするはめになってしまったのです。

  それでも最初は緊急スイミングアセントの基本を守りながら浮上。透明度もかなり良かったので、水面は良く見えているのに全く近づいた気がしない。 20mを過ぎた辺りですでに苦しい。 15m前後でこりゃ駄目だという気がしてくる。 もうそこからは、フィンの全力キック。なぜかウエイトを捨てることは全く考えませんでした。減圧症もエンポも全ては頭の外頭で考えたわけではないけれども、ひたすらに水面を見上げて全力キック。(これが気道の開放に繋がり、エンポにはならなかった)  水面に飛び出しても不思議なものですぐには呼吸ができないんです。目は水面上の世界を捕らえて頭は呼吸してもいいと指令を出しているのに体が言うことをきかないんです。 もっともその間はおそらく数秒もなかったのかもしれませんが・・・  呼吸ができてからは、浮力の確保をする間もなく、他のメンバーの状態のチェック。 連中は無事に浅瀬側で浮上していて一安心。 リーダーの辛いところ、何事もなかったような顔をして全員をイクジットさせてキャプテンにアンカーの具合を報告。 ボートはキャプテンの巧みな操船でアンカーを無事に抜くことができました。  この時の浮上がエアー切れ浮上の現在のところ最深記録。流れの強いところでアンカーの位置をかえるなんて、一人じゃとっても大変。 もう2度とやらないぞーと決めた次第です。  


・・・ club SeaDragon 旧サイトより 移転

[2006/08/03 記]  

テーマ:ダイビング - ジャンル:スポーツ

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