海龍のつぶやき - Mumbles by the SeaDragon - (ダイビング編)

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

[--/--/-- 記]  

  1. |
  2. スポンサー広告

海龍の疑問、船長さんはなぜ海に落ちたのか?

☆ 高知県 宿毛沖 ダイブボート事故 ☆ 

 一部の報道で船長さんは 「救助の為に海に飛び込んだとありますが、これは 一般人ならともかく 救命胴衣も命綱もなしにそのような行為をとることは 少なくとも プロの世界では考えられないことです。 他の報道であきらかなように「誤って落ちてしまった」が正解なのですが、なんで こんないい加減な報道がでるのか ホントのところ不思議です。

 一般的にダイブボートが 潮流に負けているダイバーを拾うときには、ある程度対象者に接近して、先っぽにフロートをつけた (つけていない場合も多いけど) ロープを投げます。 このローブに要救助者を捕まらせて引き寄せ、ボートに引き上げる事になります。 この時のロープの端は ボート上のどこかに結んである事が一般的で、流れの関係で最終的にはロープは船尾側にくることになります
 
 数箇所での報道によると この船長さんも同じことをされたようです。

 さて左の写真は Seahorse号のその船尾です。 この大きさのダイビング・ボートとしてはごく一般的な後部に EN・デッキと EX 用ラダー を備えています。

 考えられるのは 要救助者の EX時にその補助を行なおうとして ENデッキにでて ここから誤って転落したということです。

 要救助者が自力で「這い上がった」と報道されていることからみて、EX用ラダーは下ろしていなかったようです。 なぜ ラダーがあるのに それを使わなかったのか・・・ 考えられる要因はただ一つ。 海面があれていて ラダーを下ろすような状況ではなかったということです。 これならば 船長さんが EXの補助にでたことも説明がつきます。

 ダイバーをEXさせるときには 危険防止のために 通常は スクリューの回転を止めます。 でも 荒れた海では船体を安定させる事が非常に難しくなります。 特に流れの方向とウネリの方向がクロスしている場合などはゆっくりでも動いている船とは驚くくらい異なり ウネリに翻弄されてしまいます。 ですから ギリギリまでゆっくりと動きながら 要救助者を引き寄せ、EX の直前に 動力をニュートラルにするという芸当がひつようになるのです。

 ところが この船には クルーとしては船長さん一人しかいなかったわけです。 人件費が高い日本ではこの大きさの船でさえ 船長以外にクルーがいないというのは けっして珍しい事ではありません。 もう少し小型のボートだったら ダイビング・ガイド自身が操縦していて、ダイビング中は船内は無人ということも 結構あるのが現状なのです。 このあたりの事情は キャプテン以外にかならず 2-3人のABK (一般クルー)を乗せている アジア・パシフィック海域のボート事情しか知らない方には想像も出来ない事だと思います。

 ということで 一人で全てをこなす・・・ 決して上手くはいくはずがない。 運悪く 転落してしまった・・・というのが おそらく 実情ではないかと 推測できるのです。 すなわち 一般クルーを一人でも乗せていれば この転落はおろらく防げたであろう・・・ いや その可能性はものすごく高かったとおもうのであります。

 あと 付け加えですが、船長さんが 救命胴衣を着けていなかったことを 暗に非難するような報道もありますが、ダイビング・ボートは ダイビングをする為に 岸に比較的近い場所を航行し、 安定した天候でないと ダイビングそのものが成立しない為に 低速で安全海域を安全な天候の元で運航することが普通なので 通常の状態では救命胴衣を着けている人などは 皆無というのが実情です。




 ☆ 高知県 宿毛沖 ダイブボート事故 ☆ 






[2009/11/16 記]  

テーマ:ダイビング - ジャンル:スポーツ

  1. |
  2. 高知 宿毛沖 事故
  3. | コメント:0

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

龍哥

Author:龍哥

カテゴリ別記事タイトル一覧


全てのタイトル一覧を表示する


カテゴリー

【アドバイス編】 (6)
ご当地事情編 (3)
スキル編 (3)
【ホームグラウンド 編】 (5)
水中ポイント (1)
水中生物 (2)
各種イベント (0)
スンダ海峡 WW II レック (2)
【一般 考察】 (8)
OW をリゾート受講する功罪 (3)
パニックについて (5)
【UW Photo編】 (2)
【生物 考察編】 (75)
カエルアンコウ編 (3)
コショウダイ編 (8)
タツノオトシゴ編 (10)
ピグミーシーホース編 (13)
ボロカサゴ編 (12)
ガマアンコウ 編 (3)
ミミック・オクトバス編 (6)
その他の生物 (20)
【遠征編】 (58)
アンボン (8)
カポポサン (3)
コモド (30)
ビアック (7)
メナド (6)
レンベ (3)
その他の遠征 (1)
【事故 考察】 (16)
コモド 漂流事故 (5)
クロックダイル ハンター 事故 (6)
高知 宿毛沖 事故 (5)
【その他 一般】 (22)
ここだけの内緒のお話 (6)
海龍の「ダイビングの楽しみ」 (10)
その他 (1)
Web 管理 (5)
未整理 (0)


SeaDragon 海龍亭 本館

Scuba Diving Pro-shop & Schools

Jl. Beundungan Jatiluhur No.71, Benhil
Jakarta, INDONESIA


SeaDragon はインドネシア・ジャカルタ周辺の在住邦人のダイビング活動を支援しています !


最新記事

リンク

FaceBook 版 Club SeaDragon

MIXI版 Club SeaDragon からの移転
正規運用中

???

 





blogram投票ボタン

よろしかったら ↑の投票ボタンを押してくださいね

FC2Ad

,  

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。