海龍のつぶやき - Mumbles by the SeaDragon - (ダイビング編)

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千の島々、プラウスリブ

本稿は「海龍亭別館」からの転載です。 この手の記事は 今後 こちら「海龍のつぶやき-ダイビング編」に順に集約していこうと考えています。


ジャカルタ新聞 2001年?月?日 掲載分

海龍ダイビングの楽しみ
千の島々、プラウスリブ

  ジャカルタの北西に広がるプラウスリブ。 名前の通りに千の島々とはいかないが、それでも、全部合わせると数百はあるらしい。 一番近い島は、アンチョールから遊覧船で30分、スピードボートだと15分ぐらいで着いてしまう。この辺の島はさすがに大都市ジャカルタの生み出す廃棄物で海はお世辞にもきれいとは言えないが、近場ということもあり、週末は土地っ子で賑わう。

■プラウスリブ今昔

  われわれダイバーがプラウスリブと言った場合には、スピードボードで1時間半はかかるコトック島、マタハリ島、プトゥリ島、セパ島、プランギ島周辺を指すことが多い。 このプラウスリブ、現在のような高速艇が運行するようになったのはここ7?8年のことであり、その前はロングボートと称する、側壁のない小型ボートが運行していた。 鏡のような水面でない限り、波をかぶって、びちゃびちゃになったものである。

 15年ぐらい前は、なんと、漁船もしくはその改造船で、4?5時間はかかり、少し海が荒れると島から帰れなくなるという、かなり秘境じみた場所であった。 当時は、一部のお金持ちとその取り巻きが自前のクルーザーで立ち寄るか、物好きな外国人が漁船に揺られていく場所で、今思えば懐かしいくらいに自然のままの島々であった。



  経済危機の前は、どのリゾート島も週末はかなり高いドル建て料金(市内の一流ホテルよりも高かった!)であったが、経済危機を経て、それなりの料金に落ちついている。  なにせ、土曜日の朝8時にアンチョールを出航し、10時前には現地到着、翌日の2時すぎまでのんびりして、アンチョール帰還が4時すぎであり、週末を楽しむにはもってこいの時間的距離となった。(註1)


■熱帯性低気圧が直撃

  肝心の海の方だが、天気の良い日には、青い海原に点々と見えるやしの木混じりの緑と、珊瑚礁のリーフに砕ける白波は今だ健在である。初めて行った方などは、最初の1時間の居眠りから醒めるとこうした風景の真っただ中で、「ウォーっ」とばかりにビデオ撮影に夢中なくらいである。

  ダイバーにとって気になるのは水中のことであるが、透明度は通常で15メートル程度。 海外から旅費を払って来るほどのところではないが、週末ダイブでは十分といったところか。 8年ぐらい前、フィリピン沖で発生した熱帯性低気圧が北上し台風化し、何をとちり狂ったのか、くるっと方向転換して南下し、インドネシアを襲ったことがある。非常に残念なことに、この時にかなりのリーフが深刻なダメージを受けてしまった。 現在では徐々に回復しつつあるが、以前ほどではない。

■されどプラウスリブ

  
10年以上前と比べると汚くなってきてはいるが、今だにオッまだこんなものもいるんだ!とうれしくなるようなものにも遭遇する。イルカの群れもその一つで、運が良ければリゾートの食堂や、ボートの上から、波間をジャンプするのを目撃できる。 海亀も、大きいのはさすがに少なくなったとはいえ、それほどレアと言う感じでなく、出会える。  10年前には一メートルクラスのカンムリブダイの数十匹の群が、バッファローの別名のごとく突進するのをしょっちゅう目撃できたのだが、この群はどうも漁師に一網打尽にされたらしく、最近ではせいぜい数匹単位である。

  先日は、ある沈船ポイントで、上方を直径1メートル以上のエイが2匹の鮫を従えて遊泳するのに出くわした。これは感激ものであったが、カメラを持ちこんでいた某氏は船底付近の小物の撮影に忙しく、この大スペクタクルを見逃していたのであった。 まあ、世間ってそんなものであろう。

  別の沈船ポイントでは、バラクーダの群れが出るので有名であるが、その日はイソマグロ3匹が出たという。眉唾物ではあるが、複数の証人もいることであるし、筆者自身、証人多数の状況で一メートルをゆうに超えるロウニンアジを目撃していることがあるので、嘘とばかりも言えない。  もっと嘘っぽい話では、数年に一度、ジンベイザメ(体長10メートル程度)の目撃報告があること。ジンベイザメといえば、ダイバーの見たい大物のうち、常にトップ3に位置する大物で、これを求めて辺境の地を渡り歩くダイバーがかなりいるほどである。  ちなみに大物御三家は、先のジンベイザメ、マンタレイ、ナポレオンであるが、ナポレオンは時々、これまた運が良ければご対面できる。マンタレイだけは残念ながら目撃報告を聞いたことがない。しかし、イーグルレイは10年前に一度だけ目撃したことがある。(註2)

  調子に乗っていろいろな魚の名前を出してしまったが、一般の人にはよく分からないかもしれない。 しかし、これらの名前はダイバーの間ではみんな有名なもので、当地でダイビングを覚えた某氏は一時帰国中に部下のOLとダイビングの話となり、こんなのいるよ、あんなのみたよ、なんて話をしたら、「部長?、すご?い! それなかなか見れないんですよ?!」みたいな話となって改めて自己満足し直したらしい。というくらい、たかが、プラウスリブでも、当たる時もあり、侮れないのだ。

 
■沈船ポイントも数カ所 

  さて、プラウスリブでのダイビングでのもう一つのお楽しみは沈船ダイビング。  ちょっとしたトレジャーハンターをきどった冒険(ってほど大げさではないが)。  そこそこの沈船ポイントが四つある。 本当は、あまり知られていないもう一つがある(ちょっとしたサイズのタンカー)のだが、ちょっと深すぎて、あまり一般には公開していない。

  一番有名なのが、俗称パパテオ沈船。1970年台に沈没したという80メートル程度の貨物船で、船倉の一部には積荷であった洋傘(なんと日本製もどきで、嘘っぽい活字で銀座洋傘店と書いてある)、車のミラー、鉛筆削り、怪しげなドリンク剤、サロンパス等が散乱している。 この船、中央付近から折れているのだが、後部の艦橋辺りは10年前は完全に原型をとどめていたものの、数年前に亀裂が入り、今ではエンジンルームがむき出しとなってしまった。船倉の壁も腐食が進んでおり、あちらこちらに穴が空いている状況。 マストは水面下4メートルくらいのところまで伸びているのだが、これも腐食で曲がってきており、折れてしまうのは時間の問題であろう。(註3)

  プラムカ島にある沈船は比較的新しく、ジャカルタ特別州に所属する調査船が難破したもので、こちらは沈没時に上部構造の一部が壊れたものの、船体はほぼ原型を保っている。ここは流れが速いとパラオ並にバラクーダが群れることのあるポイント。

  タッグボートポイントというのもある。リーフから50メートルぐらい離れた砂地にぽつんとタッグボートが鎮座しているのである。小さな船ではあるが、砂地にぽつんとあるので格好の漁礁となっており、いろんな魚が群れている。  一面を覆わんばかりにツバメウオの大群が沈船の十メートルぐらい横によく出現する。 船ばかりに気を取られてこれを見逃す人が多い。

  もう一つは大きな木造船で、どうも地元民のためにセメントを運んでいた船のようだ。こちらは通常の地区から少し離れているのであまり利用されていない。 

  これら沈船を回ってみるのも、意外な大物の出現の可能性も秘めており、楽しいものだ。



 [註]
  1. 最近SeaDragonでよく利用するコトック島では通常3時半現地出発でアンチョ-ル着が5時前。 他の島に比べて現地でゆったりとできるのが嬉しい。
  2. その後2002年 、2003年に別のポイントでもイーグルレイに遭遇した。
  3. 2002年の8月頃、ついにこのマストは倒壊してしまった。 非常に残念である。






SeaDragon 海龍亭海龍ダイビングの楽しみ
その1  その2  その3  その4  その5 
その6  その7  その8  その9



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[2009/11/10 記]  

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