海龍のつぶやき - Mumbles by the SeaDragon - (ダイビング編)

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酸素ボンベ、危険…よくある誤解

本稿は「海龍亭別館」からの転載です。 この手の記事は 今後 こちら「海龍のつぶやき-ダイビング編」に順に集約していこうと考えています。


ジャカルタ新聞 2001年6月25日 掲載分

海龍ダイビングの楽しみ1
酸素ボンベ、危険…よくある誤解


   本稿で言う「ダイビング」とはスキューバダイビングのことであり、飛び込みのダイビングやスカイダイビングの話ではないことをまず明記しておこう。

 
そう、器材を背負って水中に潜るやつで、近年、民放の各局がニュース番組の中でアナウンサーを潜らせてレポートさせたりしていたので、まったく何のことかわからない御仁はいらっしゃらないであろう。 ダイビングについて、かなり深く浸透している誤解をまず正しておきたい。  

  第一に、背負っているタンクであるが、これを「ボンベ」と呼ばれる方が実に多い。 さらに、これを英語だと誤解されている方がほとんどである。これに一番近い英単語は「Bomb」(爆弾)。

ボンベは英語? 

 
高圧ガスを入れる容器を指すこともあるが、通常は使わない。「ボンベ」という発音そのものは、どうもドイツ語から来たものらしく、いわゆる外来日本語なので、当然、日本以外では通用しない。

 では、英語で何と言うかというと「タンク」もしくは「シリンダー」であり、どちらかと言うと「タンク」の方が一般的である。 筆者は講習中、しつこくこの言葉使いを修正している。余談ではあるが、こうした和製英語?は非常に多く、われわれ在外邦人が英語でしゃべる時に引っかかりやすい罠になっている。

■中味はただの空気

  ここまでは、単に名称の問題であるが、重要なことはこれからで、この「タンク」の中身。これを酸素と思っている人がめちゃくちゃ多い、と言うより、大多数がそう思っているように見受ける。  これは日本人だけではなく、ジャカルタの飛び込み用の深いプールでトレーニングをしている際に、水泳教室に来た現地の小学生たちが、もの珍しそうに寄って来ては、口々に「オキシゲン(酸素)、オキシゲン」などと騒いでいる。 

 
実はこれは大間違いで、ほとんどの場合、「単なる空気」 を高圧で詰めただけのものであり、酸素などを入れたら、詳しくはここでは書かないが、酸素中毒で死亡の可能性すらあるのだ。  こうした誤解を広めているのは世の大新聞にあり、ダイビング事故の報道などで「酸素ボンベ」がどうたらこうたらと平気で書いており、筆者自身、数紙の大 新聞でこの表現にお目にかかっている。


ダイビングは危険なスポーツ?

  ダイビングは危険なスポーツである。これもよくある誤解。大昔、ダイビングが特別な目的をもった一部の人たちとマニアだけの世界であったころ、スカイダイビングなどと並び、ダイビングも保険の対象項目から外されていた。 そんな危険なものをやるやつの面倒なんかみてられない、といったところである。水中にいるのだから、空気がなくなったら死んじゃう、という発想は、飛行機に乗って空の上にいるのだから落ちたら死んじゃう、船に乗って海の上にいるのだから沈んだらおぼれちゃう…というのと同様で、だから即、危険というものではない。

  日常でない世界に行くことから来る、無知の世界への本能的な警戒心が、このような誤解を生んだものであるが、現在ではちゃんと海外旅行障害保険で補填の対象となっている。  きちんとした講習を受け、正しい認識の下にダイビングを 行えば、それはテニスやゴルフをするのと同程度かそれ以下の危険度しかないものであり、逆に、何も知らずに器材を借りてドボーンは、自転車に乗れるからという理由だけでオートバイのナナハンに乗るように無謀なことである。 これは、どのようなスポーツ系レジャーにも言えることである。

  近年、器材の進歩はめざましく、器材の進歩なくして、今日のレジャーダイビングはあり得なかったと言えるほどである。


  ダイバー側にも、「ダイビングは危険なスポーツである」という誤解を生ませた一因がある。 毎年、日本国内だけでも約50件のダイビング事故が発生しているが、このうちの過半数が、われわれプロの目から見れば、ルール無視のあまりにも無謀な行為、もしくはあまりにも未熟な技術に起因していると考えられる。 残りはさまざまな要因が関係していると思われるものの、ダイバー側が自覚して行動していれば大半が避けられた事故と言えるのである。

  さらに付け加えれば、一部のダイバーの間に、本当は馬鹿さ加減もいいところなのだが、いかに自分が無謀なダイビングを行ったかを勲章のように言いふらす輩が存在する。  

  一種の蛮勇から結果的に無謀なダイビングになり、そのためにどのような結果を生んだかというのは、ケーススタディーとして検証されるべきものではあるが、吹聴するのは、自分の未熟さと馬鹿さを宣伝しているようなものである。 ましてや、そのような内容を仲間内ではなく、一般人に吹聴するのは慎んでいただきたい行動である。   まあ、一般的に言えば、本人が吹聴しているほど危険な状態ではなかったというのが本当だろう。





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[2009/11/10 記]  

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