海龍のつぶやき - Mumbles by the SeaDragon - (ダイビング編)

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水中写真の色補正(マクロ編)

先月のコモド遠征で、海龍は 潮流が激しいことを考慮して 通常使用している2灯仕様のデジカメを持ち込まず、いわゆる「コンデジ」を使用した。 コンデジはその名の通り、コンパクトで使いまわしが簡単なのと デジタルの強みで枚数はいくらでも稼げるので 4名分の写真、合計1000枚以上と格闘することとなってしまった。

 昔からのフィルム写真では撮った瞬間で内容・出来栄えがほぼ決定していたのだが、デジタル写真はPCで処理して始めて作品として仕上がるというのが海龍の持論だ。 古い写真家はそんなのは邪道だと言うが、デジタルはモニター上の画像、紙へのプリントなど 人間が眼で見える状態になるまでには 必ずPC処理されるのであるから、これはフィルムの現像と同じ事だと思う。

 通常は Jpeg というファイル形式で保存する人が多いのだが、PCで処理することを前提としたRAWファイルという形式もある。 この形式だと元データを壊さずにWB補正なども簡単にできるのだが、欠点はファイルがでかくなりすぎることと、後で1枚1枚PC処理をしなければならないので面倒だということくらいだろう。

 で、今回は 作業中に 気が付いたことを アイスマン氏の撮影した ウミウシの写真を例にとって書いてみよう。


【オリジナル写真】

内臓ストロボは使用していないので水中写真特有の青カブリがおきている。
【加工写真 1】

そこで まず単純に赤色を強調する処理をしてみよう。

ウミウシ本体の体色がかなり白くなったが、周辺が異様に赤くなっている。
【加工写真 2】

そこで 周辺の赤を落とすべく処理をすると、ウミウシの体色にまた少し青カブリが発生してしまった。
 【加工写真 3】

加工写真1に戻り、ウミウシの背景部分だけ 赤の強調を弱めてみる。
 【加工写真 4】

まだなんとなくしっくりこないので、更に背景全体の色調を弱めてみる。

なかなかいい感じとは言うものの・・・ウ?ン・・・・ なにか違うぞ、これは。
 【加工写真 5】

加工写真4は水中での写真ぽくないのだ。

そこで加工写真1の背景だけをオリジナル写真に置き換えてみる。
 【加工写真 6】

加工写真5では、なんか暗く重いので背景を少し軽くする処理をして一応、海龍のお好みの色彩補正が完了。


上記 加工過程は 解説用に わざわざ手間をかけたが、慣れてくると最初からするべき処理が見えてくる。
また 今回は色彩補正だけを取り上げたが、実際には トリミングでの構図処理、ゴミの処理やら 甘いピントを必死で見れるようにする処理 (本物のピンボケやブレは修正不可) やら やるべき処理はたくさんあるのだ。

もっとも PCのモニター上でデジタル写真を見る場合には、そのモニターの設定によってかなり見え方に違いがでてくる。 事実 海龍の事務所でのPCと 自宅PCでは設定は同じにしているはずなのに、かなり違いが発生している。

従って 本当のところ 見ている人にどのように見えているかは 判らないのだ・・・グスン



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[2008/11/07 記]  

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