海龍のつぶやき - Mumbles by the SeaDragon - (ダイビング編)

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OW 講習を リゾート地で受講する功罪 Case Study

それでは これまでに述べてきたことを 実際のケースに当てはめて 考えてみましょう。

下記の広告は 某店がジャカルタ在住者向けに作成した内容です。


PADI Diving Course

ダイビングライセンス取得プラン(ライセンスをお待でない方)

旅程内容宿泊地食事
初日ジャカルタを午前便利用でバリ島到着後、空港にお迎えに参ります。プール講習開始。
午後17時ごろ終了。
パリガタ
(サヌール)
2日目午前7時30分ホテルお迎え後、パタンバイ地区にて海洋実習パリガタ
(サヌール)
朝 昼
3日目朝7時30分ホテルお迎え後トランベン地区にて海洋実習&学科テスト
終了後ホテルへお送りします。
パリガタ
(サヌール)
朝 昼
4日目ジャカルタへお戻り

  • ご予約を頂きました時点でライセンス講習の教材をご自宅まで送付いたします。バリ滞在中は海洋実習に重点をおきまして時間をとるため、学科はジャカルタにて予習をしていただきます。
  • 指導団体は世界で最も有名なPADIのライセンスを発行いたします。
  • ライセンス講習の海はバリで最も有名なトランベン、サンゴ礁の美しいパタンバイで開催します。
  •     -以下 略 -
註: アンダーライン、色文字は 当方にて追加したもの


  この店は PADI のメンバー店ではなく、インストラクターがPADIの認定を受けた者であるというだけのようです。 まず ライセンスという言葉を使っているだけで 既にNGです。  一般の方は ダイビングのライセンスというような言い方をされる方が多いのですが、一般ダイビング雑誌を含めて ダイビング産業に関わる人間は絶対に ライセンスという表現は使いません。 特にPADI はこの点に関しては 結構 神経質になっています。 PADI  ライセンスなるものは存在しません

  ライセンスを与えるのではなく 「ある団体が設定した基準に基づき その基準が達成されたことを認定する」認定証を発行するのです。 これを 一般には C-Card と証しています。 だから 基準が達成されていなければ 認定証を発行してはいけないのです。

これは ダイビング業界者としては 論外なことなので この辺にして 内容についてみてみましょう。
  • 日程表で見ますと このコースは実質 2日半だけで、夜の講習はありません。 赤字で示してあるように 予習をしろと言っているだけで 復習にあたる 学科講習の時間は一切設定されていません。 確かに 現在では マルチ・メディアを利用した教材が発達してきたおかげで インストラクターの負担はかなり軽減されてきてはいるのですが、学科講習の時間が一切ないというのは如何なものでしょう・・・
  • 最終学科テストはダイブサイトで行うんだそうです。(3日目)  どこかのレストランの片隅ででも実施するのでしょうか。学科試験をするという気分にもなれないことでしょう。 ここで 合格点に達しなかったら どこで補講するのでしょうね。  テストとは形だけのものなのでしょうか…
  • このようなやり方で 必要な知識が身につくとは到底考えられません。
  • プール実習は初日の午後ということになっています。 現在 ジャカルタからのバリ便はかなり早い時間にでるものもあるので時差が1時間あるとは言え お昼前にバリ到着は楽勝ですが、当然一度 ホテルにチェック・インするのでしょうから 実質的にプール講習に当てられる時間は 13時から17時までの最大で4時間程度ということになります。 合計4時間というのは それほど短い時間ではないのですが、人間には反復性というのか 一定の時間をおいて繰り返さないと覚えないという性質があります。 これは 一夜付が後ですぐ忘れる・・・という経験が皆さんにもあることからお判りになるでしょう。  スポーツ系のものも同じで 何度も繰り返すこと、しかも その間に睡眠という間をとらないと 人間の頭も体も 物事を覚えないのです。 ですから いくら最大で4時間の時間があると言っても 1回のプール実習で済まそうというのは DIscover Scuba Diving (所謂 体験ダイブ)時の プール セッション程度のことしかできないはずです。
  • 4日目はジャカルタに戻る便に搭乗するので 当然 ダイビングは一切できません。 と言うことは 2日目と3日目の海洋実習の結果がどうであろうと 取り敢えず このコースは”終了”(修了ではない) ということを意味しています。  日程表の下の 表現からみて どのような結果であれ 認定証を発行するのでしょう。  その認定証は けっして「一定の基準を達成した認定ではなく、 出来るかどうか、判ったかどうかは知らないけど、教える方は 最低限の受講はさせました」という意味あいしかないものになります。


PADIのスキューバー・ダイビング 入門者用コースの OWでは 『海洋講習を受けたのと同様な条件のポイント(水深5m以上18m未満)で 海洋講習中に受けた訓練と同じことを 監督者(インストラクター)抜きで 同じレベルにあるバディとともに何時でも PADI の定める基準どおりに行うことができるようになる』 のがGOAL です。


上記のような 日程、講習方法で これが可能になるでしょうか?




  結論として このコースは PADI のOW コースではなく Sports Diver コースという方が相応しい内容になっています。

  このSports Diver というのは 所謂 体験ダイブの延長戦上にあるもので OW Diver が初心者といえども 一応は、監督の必要のないいっぱしのダイバーの端くれであるのに対し、常に インストラクターの監督下においてのみ ダイビングを許されるという、研修生みたいなものです。

海龍のところでは あまり価値を見いだせなかったので この取り扱いはしてこなかったのですが、時間もないし 取り敢えずは体験ダイブ以上のものをしてみたいという顧客層に対しては Sports Diver コースをアレンジしていこうかと 考えています。









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[2013/08/21 記]  

テーマ:インドネシア - ジャンル:海外情報

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