海龍のつぶやき - Mumbles by the SeaDragon - (ダイビング編)

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呼吸のコントロールと肺の大きさ


 OWの学科講習や PPB の講座で ホワイト・ボードに描いて説明していることなんだけれど、 エントリーレベルのこの段階(Module 1の段階)では まだ実感が湧かないのか、その時には判ったような気になっても プールや海洋実習時に頭の中から消えてしまう人が 結構居るので 「呼吸のコントロールと肺の大きさ」が 浮力に及ぼす影響に関して 改めてここに記載しておくことにしました。


 上の図は 普通に呼吸をしているときの 肺の大きさの変化を時間軸に沿って示したものです。 紺色が何も考えずに普通に呼吸をしている時、ピンク色の線が 意識して大きい呼吸をしているときです。 (本当は意識して大きい呼吸をした時には呼吸のサイクルが伸び 呼吸数が減るのですが 判りやすくするために 同じサイクルでしめしています)

 当たり前の話ですが、普通は 吸った空気の分だけ きっちり排出しており、吸気と呼気の時間は概ね同じです。

 ダイバーは OWのプール実習の段階で フィン・ピポッドの技法で 肺を大きくしたときに体の上部が浮き始め、空気をはくと沈み始めることで中性浮力を練習しますね。 まさに 肺の大きさがダイバーにかかる浮力に与える影響を実感しているはずなのですが、  どうも このことが フィン・ピポッドや 中性浮力としか関連付けられていない方が多いようなのです。

 初心者の方は一般的に 潜降が苦手な傾向があります。 ほとんどはBCDの空気がきちんと抜けていないことに起因するのですが、中には きちんと空気を抜いているのに沈まないと言う方がいます。 これも ほとんど 「美しい潜降」で指摘したように ジタバタして上向きに泳いでいるのが原因です。

 初心者から初級者に脱皮することになると 上記の沈まない理由が排除されてきて、これまでのオーバー・ウエイトを減らそうと努力はじめます。 そうすると 先の2つの要因が大きすぎた為 見えてこなかった別の問題点が明確になってきます。

 
  講習で スキューバーダイビングの呼吸は「大きく ゆっくり」などとしつこく習っているうちに 「大きく息を吸う」ことにのみ頭が集中してしまう傾向があるのです。  きちんと吸った空気を吐き出さないので 結果的に上の図のように 肺を普段より大きくさせた状態で普通の呼吸をしているのと同じ結果となっているのです。 そうすると 時間軸的にみた平均の肺の体積は通常時よりも大きくなってしまいます。  これも沈まない、浮いてしまう の要因なのです。


  初心者を脱出した初級者に散見するのが 今度は 上図のケースです。 きちんと吸った分の空気はちゃんと吐き出しているので それはそれでよいのですが、図を良く見てください。 呼気と吸気に使用している時間が 呼気が極端に短いのです。 所謂 ブアッ?と一気に空気を吐き出してしまっているんですね。 そこで 初心者ではないのでゆっくりと大きく空気を吸い込む・・・・ と 肺の体積が平均体積より大きくなっている時間が 小さくなっている時間よりも圧倒的に多くなってしまうのです。 このことは 時間軸で考えると ダイバーが受ける浮力が増えてしまうことを意味します。


 このことを逆にすると 潜降時に 呼吸のコントロールで 負の浮力を作り出すことが出来るのですね。 上図のように あまり大きく吸わずにゆっくりと大きく空気を吐き出すことで 平均体積自体をさげてしまうとともに 負の浮力になる時間をかせぐのです。

 中級者以上のダイバーは こういった肺の大きさを呼吸方法でコントロールすることによって BCDへの給排気を最小限にして中性浮力を保っているのです。

  そして これをマスターすると プール実習で イントラがやっていたように 全く手も足も動かしていないのに 好きな深度へ移動してそこで止まるという芸当も可能になるんです!



で、 今回の 極意は;

スキューバーダイビングの呼吸の極意は 息をとにかく大きく長く吐く

ことにあり。




人間 空気を吸うほうは ほって置いても 普通はちゃんと吸います。 大きな呼吸というと 「吸う」ほうにばかり気が行きますが、 大きな呼吸の為には「大きな呼気」、すなわち おおきく空気を吐くことが重要なんです。




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[2009/11/21 記]  

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