海龍のつぶやき - Mumbles by the SeaDragon - (ダイビング編)

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事故の原因はなんだったのか?

★ コモド島 海域 ダイバー漂流事故 シリーズ ★


 漂流事故というのは、カレント・ダイビング終了時に ボートにピックアップしてもらえないことから生じるものです。

 「事故」になるのは ほとんどが潮流が早い場合か、複雑な場合です。 これは 当たり前の話なのですが、潮流がゆるければ、浮上したダイバーが集団でいれば ボート側から発見するのはたやすく「事故」と呼ばれる事態にまで到らないからなのですが、本当はこれも「事故」なのです。

 漂流事故が発生するのは おおよそ 次の2通りのケースがあります。
  1. ダイバー達が一つの集団を維持できなくなり、複数の集団もしくは 個人に分散してしまった場合
  2. ダイバー達は一つの集団を維持しているのに、ボートが浮上水面近くにおらずに 見失う場合。

1.のケースは レベルの異なるダイバーが一つのグループを形成するときにおきやすく、初心者・初級者ダイバーがはぐれたり、一部の趣味趣向の異なるダイバーが別行動をとろうとしたりした時によく発生します。 カレント・ダイビングの鉄則は 一つの集団として行動することにあり、スキル不足や勝手な行動ではぐれるというのは ダイバー本人の未熟さによるものですが、そのような集団をそのような場所で潜水させるダイブ・マスターの問題でもあります。 ちなみに カレント・ダイブ中に はぐれたダイバーを回収するというのは 本来 ダイブ・マスター(ガイド)の仕事ではありません。

2.のケースは 多人数での漂流事故がほとんどこのケースなのですが、基本的には ボート側キャプテンとダイブマスターとの意思疎通不足が原因であることがほとんどです。 理想的には カレント・ダイブ中はボートは ダイバー集団の泡や マーカーをずっと追って操船すべきでなのですが、 小1時間もそんなことをするのは面倒なので EX 想定地点に先回りして待っていることが多いのが現状です。 先回りして水面監視をして待っていればまだ良いのですが、中には ENポイントでアンカーを下ろしたまま 休憩して EX時間近くになってから移動する怠惰なキャプテンもなかにはいます。

ボートがダイバーを追っていないと 海中での流れの方向が 想定(打ち合わせ)と変った場合には 対応できないばかりでなく、途中でアクシデントがあり一部もしくは全体のダイバーが想定EXより早い時点で浮上した時にも対応できません。 ずっとボート自体は追ってこなくても ボート上の水面監視員は常にダイバーを目線で追うべきなのです。


  さて 今回の漂流事故ですが、 ダイバーグループは最後まで一つの集団をちゃんと維持していたようです。 更に あるダイバーの証言によると 浮上した時には ボートはわずか 30m程度のところにちゃんと待機していたそうです。 (惜しむらくは アップサイドではなく ダウンサイドに浮上してしまったことなのですが、これは ダイブマスターの失敗でもなんでもありません)

 では 何故 ボートは拾ってくれなかったのでしょう?

  おそらく これが 今回の漂流事故の原因なのですが、
  1. どうも 一つのボートにかなりレベルの相当違う2つの集団が乗船しており (一説によれば 片方はダイバーではなく シュノーケラーであったという話もありますが・・・)
  2. 問題のダイバー集団が浮上したときは、もう片方の集団がEX中であったらしいのです。
  3. しかも ボート側に要員が少なかったのか EX中の集団のレベルが低すぎたのか ボート・クルーが全員EX補佐にあたっており 水面監視を全く行っていなかったようなのです。
その結果、流れの下側に浮上してしまったダイバー達は 激しい水面の流れの中を ボートまで戻ることができず、どんどん流される。 EXさせるのに目一杯だったボート側は EXが終わって 何も知らずに同じ場所で待ち続けるという事態が発生したと想定できます。

これは あくまでも 記録を読んだ限りでの海龍の想像ですが、もしその通りだとすると
  • そのような 当日の計画をつくった ダイブ・オペレーター側のミス
  • ボート・クルーの監視ミス
が 原因と言えると思います。



 海龍も 30分から1時間程度の漂流事故は何回か経験しています。 ダイバー側からはボートがはっきり見えても、ボート側からは意外と見えないものなのです。 ましてや いくら大声で叫んでも 大海原の中ではそんなものはよっぽど近く出ない限り聞こえないものです。

 大型クルーズ船などの場合は ダイバー集団が複数になることがほとんどなので サポート用の小型ゴムボートを積み込んでおり、本船側監視の下にこれがあっちこっちを走り回っています。

 





★ コモド島 海域 ダイバー漂流事故 シリーズ ★
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[2008/06/20 記]  

テーマ:ダイビング - ジャンル:スポーツ

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